Mow's Factory

アクセスカウンタ

zoom RSS 脳科学における「視覚」とF3A

<<   作成日時 : 2007/05/09 18:12   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

 「進化しすぎた脳」という本の中に興味深い記述がありました。
「視覚」についての話。目から入った情報は視床下部を通って第一視覚野に入り、大脳皮質で情報処理がされるそうです。そして視覚情報を認知して必要な情報を読み取り、体が反応するまでに要する時間は0.5秒掛かるらしい・・・。
 と言うことは、フライト中の飛行姿勢を意識的にコントロールするにもこれだけ掛かると言うことでしょうか?うーん。でもフライト中の飛行機の姿勢をちゃんと”頭で対処する”しているように感じますけど・・・。
 0.5秒というと通常のスタント飛行でどの程度の間隔かというと、例えば機体が1秒間に進む距離を約4mとすると時速14.4Km・・・。もう少し早いような気がしますがこれでも0.5秒の間に2m進むことになります。
 水平飛行をしている時に外乱による翼の姿勢変化を認知して、対処するまでに0.5秒というのは納得できる数字でしょうか?もっと素早く対処しているように感じます。
 実は視覚情報は視床下部に繋がる前に分岐し「上丘」という部分にも入っているとのこと。
「上丘」は原始的な脳の部類に入って、原始的な情報処理をしているらしいです。「上丘」による情報処理は視床下部、視覚野とは別系統ですから、例えば視覚野に障害があって左の視界が失われた人でも左の視界に写る”不快なモノ”や”危険なモノ”を認知し、情報処理する能力を持っているらしいです。通常の視覚情報処理と違って情報処理能力は劣るようですが要する時間は短くなるようです。
 例えば野球の話。投手がボールを投げて打者が打つまでは約0.5秒。通常の視覚情報処理では間に合いません。経験による「カン」や無意識の反応が必要になりそうです。これが「上丘」による情報処理と言えるのかも知れません。もし「上丘」が破壊されると多くの球技は成り立たなくなるか、非常に緩慢なモノになりそうです。

 で、飛行機の話。外乱がないような通常慣れたパターンの飛行の時には「上丘」による処理がなされ、よく言われる「無意識」での姿勢制御と意識的操作が可能なのではないでしょうか?
 しかし非常時には「上丘」による情報処理(つまりは経験やカン?)では対処できなくなり、”仕方なく”通常視覚情報処理に切り替わり、0.5秒遅れの操作になる・・・。

○初心者の事例
 スポーツマンクラスの演技が出来るようになりそろそろアドバンスの演技を徐々にマスターしようとします。新しく挑戦する演技で、機体の挙動変化が予測できないような場合を考えましょう。もし十分高度を取らず「外乱」が起こったり、操作ミスをすると、その時の姿勢変化が上丘では処理できず、否応なく0.5秒の処理回路に切り替わってしまうでしょう。その結果は・・・。パニクったあげくクラッシュです。

 長々書きましたけど、こんなことを書くには理由があって、実は上の事例は4月末にサーパスをクラッシュさせたときのものです・・・(T_T) 

「ロール系は何となく不得意」と感じたり、「風の強いときの着陸はやだなー」と思ったりするのは「上丘」に情報が蓄積されないからでしょう。
と言うことであれば、クラッシュを恐れず、強風を恐れず、練習、練習また練習・・・ですね。
 
進化しすぎた脳
進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
人間の走る速さは最大秒速10m、
ラジコン機はDクラスで秒速40m=144km/h前後でしょうか
いずれにせよ舵は予測して打たないと間に合いませんね!
じわ〜っとやわらかく、うまく出来ないから面白い!
空禅一如
2007/05/10 12:24
動きを予測して的確に制御するには、やはり数多く練習して体得するしか無いようですね。
mow
2007/05/10 13:42

コメントする help

ニックネーム
本 文
脳科学における「視覚」とF3A Mow's Factory/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる